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一ヶ月病院暮らしも飽きてきた [療養]

早いもので入院してから一ヶ月になろうとしている。胸水のドレンで随分楽になり、入院当初の苦しさはない。寝てばかりも飽きてきたなあと思えるのも回復があったなればこそだ。crpも24、12,6,4と下がって行き見た目にも出てくる胸水の色は薄くなって来た。順調に膿胸から脱出できるかのように思われたのだがそうは甘くなかった。crpは3で足踏みになってしまった。高熱はなくなったが、時々現れる微熱がとれない。

crpが1を切れば炎症はなくなったと言えるのだが、3ではまだしつこく炎症が残っていると見るしかない。膿胸はなかなかしつこいのだ。胸水を排出して圧力が無くなれば肺が膨れてきて、胸水溜まりの空間を埋めるはずなのだが、僕の場合、1cmくらいの隙間ができたままだ。間質性肺炎のために繊維化してしまって固くなった肺はうまく膨れてくれないのだ。

先生の意見では肺が膨れてこない以上、このままドレンを続けても無駄だという。しかし、ドレンを止めれば当然胸水が溜まり出す。炎症があれば膿胸になって行くことが予想される。自分の体力で炎症が広がらないように抑え込めればこの状態を保持できるのだが、ステロイド12㎎を飲んでいるのだからおそらく無理だ。かといってずっとドレンを続けるわけにも行かない。

ドレンチューブを長く入れたままにしておくとそれが感染の原因にもなるから、そろそろ限界だ。ドレンチューブを抜いて退院というのが視野に入って来ているのだが、それは全快ではなく、時限爆弾を抱えたままの退院ということになる。自分の体力で炎症を抑える自信はないのだが、やって見るしかないというのが現実だ。

ということで、退院に備えてのリハビリが始まった。ベッドの上で起き上がることから始めるのだが、これがなかなかつらい。足腰の筋肉が完全に弱っているから座った体を支えられない。次に車椅子に座る練習。酸素、ドレン、点滴といろいろ繋がっているので乗り移りは大変だ。レントゲンにも車椅子で行けるようになったから、ストレッチャーで運んでもらっていたことから見れば大進歩ではある。

立ち上がり足踏みが目下の練習課題だ。それが出来るようになれば杖で歩行する練習になる。退院した時、自分でトイレに行けるようにはなりたい。壁伝いに10歩歩ければそれができる。
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老人のパソコン使いはどのくらい [日常日記]

もう一息なのだが、まだ入院は続いている。膿胸はなかなかしつこい。そこに持って来て来週は連れ合いも入院することになった。我が家はダブル入院になる。連れ合いの入院は白内障の手術だからたいした事はない。しかし、連れ合いの入院中に寝た切りの僕が退院になればどうなるのだろう。施設にでも入れてもらうしかないのだろうか。施設に入るとどうなるのかブログ検索をして見て驚いた。一件も見つからない。

母がちょっとお世話になって、特養に出入りしたことがあるが、特養の入居者はコミュニケーション力が弱い。鋭敏な聞き取りが出来ないと何を言っているのかわからないので会話はヘルパーさんとしかできず、入居者どうしでの会話はほとんどない。談話室にずらっと並んでボケーとテレビをの方向を見ている光景は異常だった。この人たちがブログを書いたりしないことはわかる。

特養は入居基準が厳しいから高度に活動力が低下した人でないと入れない。しかし、有料老人ホームなどもっと元気なお金持ちもいるはずである。パンフレットにはテニスをしたりゴルフをしたりする姿が載っているが、このあたりがどうも疑わしい。だからブログを読んでみたいのだが見つからない。施設に入っている人はPCを使わないらしい。宣伝にもwifi完備などと書いてあるものがない。

70歳代後半以上、つまり職場でコンピュータを使わなかった年代が主流だろうから無理もないとは思うのだが、それではどれ位の年代からPCを使うのが当たり前になるのだろうか。僕は職業柄若い時からコンピュータに慣れ親しんでいるが、パンチカードのIBM360や紙テープのPDP-11を使った人はそう多くないはずだ。我々団塊世代でも実はパソコン使いでない人はかなりいる。

普通の職場でPCが使われ出したのは、2000年頃、つまり我々が50を超えた頃だ。ここで対応が2つに分かれた。若いものに追い立てられるように、現場で必死に勉強した人や趣味でBASICにはまり込んだ人と、やらないと決めてしまった人だ。

やらないと決めてしまったのは、エラくなってしまっていた人に多い。メールは秘書にプリントさせて読むし、稟議書は部下に書かせてチェックするだけだ。開業医など職業的圧力が無い人もPCを学ぶチャンスを逸してしまった。教師などでガリ版からワープロへの変化について行けず鬱になったり、退職してしまった人もいる。

結局の所、団塊世代でパソコン使いは半数にも満たないのではないかと思う。そうすると老人施設の入居者ブログが現れるのは、まだ10年早いことになる。

それでは、若い人ほど巧みにコンピュータを操るかというと、そうでもないらしい。「コンピュータ触ったことないです」という若者がいて驚いた。スマートフォンの普及で、従来コンピュータでやっていた事が、もっと簡単に出来てしまう。職場でもQRコードの読み取りやアプリのボタンを押すだけで終わってしまう所が増えているのだ。

未来はコンピュータの時代と思い込んでいたが、これは誰もがコンピュータを使う時代ではなく、自由自在にコンピュータに使われる時代なのかも知れない。
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入院中インターネットはこっそりと [療養]

入院して3日目になる。になる。金曜日からの入院だったのでどうせ治療は月曜からだろうと思っていたらえらく対応が早かった。車椅子で座っているのは手続き待ちの時間がつらいのでストレッチャーをお願いしたら救急扱になったのかも知れない。病棟から看護師さんがやってきて、連れ合いが事務手続きをしている間に、レントゲン検査と心電図をすましてしまった。病室は緊急個室だ。いずれ大部屋に移ることになるだろう。

先生がやってきて、すぐに右脇腹を切開してのドレン管の挿入になった。ただし今回は、先生が指導しながら弟子の若い女の先生が執刀した。どろどろと膿が出てきて、夕方には、もう随分と呼吸が楽になって来た。しかし、少し下がって来たものの発熱は続き、食欲は全くない。発熱があるとおしっこの出は悪く、1時間ごとに50ccと言う状態が続いた。夜中に解熱剤の処方をお願いしたら、38度を超えないと病棟の判断では処方できないと言われてしまった。37.9度まで下がったのが裏目にでた格好だ。これが朝まで続き、かなり辛い思いをした。

しかし、2日目になると、たんの量が減り、熱も微熱程度になった。3日目になると、もう発熱はない。果物とかゼリー系を口にして、パンも1口押し込むことが出来た。明日以降食欲も回復して行く事だろう。いまのところ経過は順調だ。だが実は問題はこれからなのだ。前回の入院では、膿さえ出してしまえば、あとは、時間はかかるが、自力で炎症を治癒出来ると期待していた。それは甘く、ステロイドで低下した僕の免疫力では抑え切れず、たちまち膿胸が復活してしまったのである。先生も何か打つ手を考えているだろうが、膿が出なくなっても、炎症が治まるまでドレンを続けるのが一つの手かと思う。

体が楽になって来ると、もう一つの苦難が頭を持ち上げてくる。それはインターネット禁止というあり得ないような病院のルールだ。もちろん僕はこんな馬鹿馬鹿しいルールにおとなしく従うつもりはない。呼吸器のケースにポケットWiFiとpc電源が隠してある。問題はどう監視の目をかいくぐるかだ。WiFiは繋ぎっぱなしにして狭い所に置いておくと過充電で発熱してしまう。看護師が来ない時につなぐしかない。

まあ午前中は無理だ。8時に朝食だが、そのあと朝のお薬を配って回る。9時には点滴が始まるし、担当医もやってくる。10時にはx線などの検査に連れだしに来る。帰ってくると体を拭きましょうと言ってくる。こうしてみると結構患者の方も忙しい。それで12時にはもう昼食だ。

午後は、またお薬の配布があり、終われば、血圧などのバイタル測定にやってくる。これで。2時。3時頃には主治医が弟子を引き連れてやって来る。教授回診の時もある。この時は20人からの大行列だ。4時頃には明日の検査予定などを伝えに来る。そのあと夜の担当看護師を紹介にくる。5時になると、夜の担当者が尿の回数とか息苦しさとか問診にやってきて、6時には夕食になる。

夕食後もお薬の配布やバイタル測定があって、さらに夜の点滴があって9時には消灯となる。結局、インターネット接続のスキが見いだせないのだ。看護師さんは夜中にも何回も巡回してくる。巡回時刻が決まっていないから突然現れて予想がつかない。しかも隠密行動で、足音を忍ばせている。尿器をベッドサイドに置いておくのだが、いつの間にか中身が無くなっている。

しかし、スキと言うのは必ずある。朝のバイタル測定は6時で、採血などがあったとしても7時で終わり、ここから先8時の朝食までやって来ることはあり得ない。夜も消灯から1時間はまだ巡回は始まらないこないのだ。やっとインターネット接続の目算が付いたが、ひやひや、ドキドキしながらであることに変わりはない。何でこんな苦労をしなくてはならないかと笑ってしまう。まるで収容所から逃げ出そうとしている捕虜のようだ。昔、「OK捕虜収容所」と言う喜劇版膿があったなあ。

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涼しくはなったけれどもまた入院 [療養]

7月末に退院して以来、歩けるようになる事を目指してのリハビリは、少しの進捗と発熱による寝込みでの中断・後退を繰り返して来た。発熱の原因が不明で、打つ手なしだったのだが、胸水が再び増加して膿化していることがわかった。外来でドレンしてもらって随分と楽になった。しかし、それも束の間、2週間で再度、発熱が始まった。案の定また胸水が増えて来ている。

それならまたドレンすれば良い。そう思ったのだが、先生の意見は、単なる繰り返しでなく、胸膜の炎症を止めなくてはならないから入院治療が必要だと言う事だった。外来でのドレンは注射針のようなものを刺すが、入院してのドレンは切開して少し大きなチューブを挿入する。おそらくチューブから抗生剤などを注入することを考えているのだろう。胸膜は血管が行き渡っていないから、注射や服薬では抗生剤が届かないからだ。

またあの病院生活が始まるかと思うと憂鬱だ。病棟に閉じ込められてどこにも出かけられないのではあるが、どうせ家にいても寝たきりだから同じことだ。確かに病院食は不味いのだがどっちみち食欲はない。嫌なのは「押し付け看護」だ。爪を切ってくれたり、体を拭いて着替えさせてくれたり、便が出ればお尻まで拭いてくれて親切ではある。

身の回りの世話は全てやるから、患者はひたすら寝ていろと言うわけだ。多くの患者のように日がなテレビを見て過ごすことを期待されているのだが、僕はテレビが嫌いだから家でも見ない。「痒い所はありませんか」「寝る姿勢を変えましょう」、しょっちゅう見回りに来て患者の一挙一動を全て管理しようとする。これが鬱陶しい。

トイレには車椅子で連れて行くから看護師を呼べと言う。そんな時間的余裕はない。尿瓶を使わせてくれと言うと、これもその都度持って来るから看護師を呼べと言う。前回の入院では5分ごとに呼んで、「出ませんでした」を繰り返してやっと尿器を傍に置いてもらえる様になった。

生活時間を厳しく管理しようとして、夜九時消灯でそれ以降は本も読めない。枕元に明かりはあるのだが、点けていると巡回して来て消してしまう。一番困るのはインターネット禁止と言うことだ。今時不合理極まりないのだが、規則だと言って譲らない。パソコンも電源をつないではいけない。充電したものを持って来てちょっと使うだけだと言えばやっと所持は認められる。

これにはとても耐えられないから、こっそりインターネットに接続するのだが、巡回してくる看護師の目を盗むのは大変だ。食べ物の持ち込みも、果物生ものは原則禁止で、これには甘い看護師と厳しい看護師が居るので、誰が当番なのかを見ておく必要がある。

あれやこれや、入院生活ではストレスが溜まる。僕はおとなしく言うことを聞かない「可愛くない」患者なのである。だから余計に監視が厳しい。ああ、嫌だ嫌だ。
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リハビリをやりたいけれどなかなかね [療養]

寝たきり引きこもりから脱却するためにはリハビリが必要だ。誰でも入院生活で足萎えるが退院して一ヶ月もすれば、自由に歩き回っているのが普通だ。しかし僕の場合、心してリハビリに励まなければならないようだ。根本原因はもともとステロイドミオパシーで筋肉が無くなって来ていることだ。太かった足は見るも無残にやせ細っており、いずれ歩けなくなることは予告されていた。今がその時かもしれない。しかし、半年前には曲りなりにも歩けていた。入院生活による筋力の低下が重なっているのだ。

入院前から杖をたよりに100m歩くのがやっとだったから自由に歩き回るなどと言うことは望むべくもない。しかし、「歩けない」と「少し歩ける」には天と地の違いがある。少し歩けるなら一人でで出かけることが出来るし、温泉の大浴場に入ることもできる。歩けないとなるとすべて介助頼みだ。なんとか、「少し歩ける」になりたい。しかし、酸素ボンベ必須で強い運動は出来ないから鍛え方も緩慢だ。

体調がいい時には出来るのだからリハビリ強化の時だ。これまでも介護保険で週一回の訪問リハビリと言うのを受けて来た。筋肉をもみほぐして、足の前伸ばしとか深呼吸をやる。これに加えて病院で週二階の外来リハビリをやることになった。病院のリハビリ科は入院患者のためにあり、外来を受け付けてくれるところは少ない。転倒して担ぎ込まれた病院の外科の先生に頼み込んだのだ。こちらはまさに歩行訓練で、平行棒や歩行器を使って歩く練習をする。息切れでなかなかハードなのだが、しばらく休んではまた歩く。理学療法士さんが1時間もかけて僕に付き合ってくれるのだからありがたい。

学んだところによればリハビリは毎日やることが重要だ。週2日であとは寝ているのではだめだ。さりとて家の中で歩く練習というのも難しい。広い場所がない。そこで思いついたのはショッピングモールだ。天候にかかわらず快適な温度だし、床は完全にフラット。広さは十分にある。歩行器とかはないのだが、車椅子を僕が押すという方法がある。車椅子によりかかってしまうと前が持ち上がってつんのめるから、連れ合いに座ってもらって重しになってもらう。

これでリハビリ計画は万全だ。これだけやれば回復も早いはずだ。ところが、なかなか目に見えた成果がみえない。歩行器を使っての訓練は、20m位で息切れし、脈拍が130程にもなり休憩になる。これは筋肉ではなく肺機能の限界なので鍛えれば良いというわけでもなさそうだ。肺機能だって訓練で改善するのだが効果は緩慢だ。さらに問題なのは時々38度台の発熱があり寝込んでしまう事だ。4,5日寝込んでしまうとリハビリは振り出しに戻ってしまう。

最近は39度の熱が連日で、全くリハビリどころではない。呼吸器内科では間質性肺炎は悪化していないとのことだし、血液内科ではCMLの悪化は見られない。腎泌尿器も発熱がありそうな異常はない。お互い他の診療科に原因をなすくりあって「様子をみましょう」が続いているばかりだった。

しかし、ここに来てやっと少し進展があった。膿胸の方は、肺が委縮した隙間に胸水がたまっているが、肺が膨張してくるまで待つしかないと言う事だったが、あまり減ってこないので、胸水のサンプルを取って見ることになった。細いチューブを差し込むのは外来でもできる。結果は、やはり膿化しており、ただの水ではなかった。ただ粘度は高くなく、なんと300㏄も排出する事が出来た。どうもこれが影響していたらしく、まだ37.5度程度の発熱は続いているが、翌日から39度の発熱はなくなった。呼吸器の先生も関連がわかったからこれで何か手を打ってくれるはずだ。来月の診察が待ち遠しい。

37度台でも、まだリハビリはつらい。しかし、もう一度ドレインすればさらに良くなるのではないかと期待できる。そうなったら本格的なリハビリの開始だ。
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