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涼しくはなったけれどもまた入院 [療養]

7月末に退院して以来、歩けるようになる事を目指してのリハビリは、少しの進捗と発熱による寝込みでの中断・後退を繰り返して来た。発熱の原因が不明で、打つ手なしだったのだが、胸水が再び増加して膿化していることがわかった。外来でドレンしてもらって随分と楽になった。しかし、それも束の間、2週間で再度、発熱が始まった。案の定また胸水が増えて来ている。

それならまたドレンすれば良い。そう思ったのだが、先生の意見は、単なる繰り返しでなく、胸膜の炎症を止めなくてはならないから入院治療が必要だと言う事だった。外来でのドレンは注射針のようなものを刺すが、入院してのドレンは切開して少し大きなチューブを挿入する。おそらくチューブから抗生剤などを注入することを考えているのだろう。胸膜は血管が行き渡っていないから、注射や服薬では抗生剤が届かないからだ。

またあの病院生活が始まるかと思うと憂鬱だ。病棟に閉じ込められてどこにも出かけられないのではあるが、どうせ家にいても寝たきりだから同じことだ。確かに病院食は不味いのだがどっちみち食欲はない。嫌なのは「押し付け看護」だ。爪を切ってくれたり、体を拭いて着替えさせてくれたり、便が出ればお尻まで拭いてくれて親切ではある。

身の回りの世話は全てやるから、患者はひたすら寝ていろと言うわけだ。多くの患者のように日がなテレビを見て過ごすことを期待されているのだが、僕はテレビが嫌いだから家でも見ない。「痒い所はありませんか」「寝る姿勢を変えましょう」、しょっちゅう見回りに来て患者の一挙一動を全て管理しようとする。これが鬱陶しい。

トイレには車椅子で連れて行くから看護師を呼べと言う。そんな時間的余裕はない。尿瓶を使わせてくれと言うと、これもその都度持って来るから看護師を呼べと言う。前回の入院では5分ごとに呼んで、「出ませんでした」を繰り返してやっと尿器を傍に置いてもらえる様になった。

生活時間を厳しく管理しようとして、夜九時消灯でそれ以降は本も読めない。枕元に明かりはあるのだが、点けていると巡回して来て消してしまう。一番困るのはインターネット禁止と言うことだ。今時不合理極まりないのだが、規則だと言って譲らない。パソコンも電源をつないではいけない。充電したものを持って来てちょっと使うだけだと言えばやっと所持は認められる。

これにはとても耐えられないから、こっそりインターネットに接続するのだが、巡回してくる看護師の目を盗むのは大変だ。食べ物の持ち込みも、果物生ものは原則禁止で、これには甘い看護師と厳しい看護師が居るので、誰が当番なのかを見ておく必要がある。

あれやこれや、入院生活ではストレスが溜まる。僕はおとなしく言うことを聞かない「可愛くない」患者なのである。だから余計に監視が厳しい。ああ、嫌だ嫌だ。
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