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「そうめん」が食えない [日常日記]

今年の夏も暑かった。こういった時に昼飯はそうめんが食べたい。関西出身者だからかもしれないが、夏場に冷たいそうめんを流し込む爽快さは、例えようもない。ところが、近頃そうめんを食わす店が関東では見つけられない。

ラーメン店はいやと言うほどあるし、蕎麦屋もある。うどんなどは、讃岐うどんまで進出してきているし、長崎ちゃんぽんの店もある。ところがそうめん店というのは何処にもない。

別に専門店である必要はない。食堂やファミレスにそうめんがメニューとしてあればいいのだが、ないのだ。

どうも、そうめんは外食産業の嫌われ者らしい。実はそうめんは、非常に特異な純正の麺類なのである。全くバリエーションがない。そばなら、天ぷらそばとかの付加価値をつけたものもあるし、麺自体も10割とか、手打ちとか、茶そばなどというバリエーションがある。うどんなら、キツネ、しっぽく、煮込み、かちん、天麩羅、たまご、にしん等々いろんなバリエーションがある。ラーメンに至っては店ごとにまったく中身が違う。

しかし、そうめんは、ただの「そうめん」でしかない。変な具はそうめんの味を壊すだけだ。天麩羅そうめんなどと言う発想はない。カレーそうめんなんか想像しただけで気持ちが悪い。

そばのように、手打ちで店独特の製法といったものはないし、その場で麺を作る新鮮さも必要がない。全て乾麺だから、むしろ、3年くらいじっくり寝かせたものが上物である。こうなってくるとお店としては他と差をつける売りがなくなる。これが外食産業に嫌われる理由だろう。

事実、良いそうめんを買ってきて、家で茹でるのがうまい。そうめんは、本質的に家庭料理なのだ。

他にもこういった家庭料理はあるだろうか? 昔の田舎食堂の定番メニュー「きつねうどん」「親子丼」「たまご丼」などは、家庭料理に近く、最近はレストランメニューから消えて行っているような気がする。
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