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体調はなかなか戻らず入院に [療養]

退院して一ヶ月。連れ合いの体調回復は目覚ましい。幹細胞移植の効果は歴然で、現在、無治療で過ごしている。一時僕が担ったはずの家事一切は再び彼女の手中に収まってしまった。それにひきかえ僕の方はますます元気がない。発熱があり食欲はなく殆ど何も食べられない。かつて83㎏だった体重は53㎏まで減った。

難航した階段昇降機の設置が出来て、伝い歩きさえできれば家の中では不自由しないはずだったが、座っているだけでも辛くて、一日中寝て過ごすことになった。まさに寝たきり老人だ。PCを開く元気もなくブログの更新も滞ったままが続いた。

この状態では病院通いもままならない。病院から帰って来て車庫から玄関までの数メートルでガクッと膝が崩れて地面に転げてしまう事があった。こうなると立ち上がりが大変で連れ合いだけではどうにもならない。ご近所の人に助けてもらってやっと家に引きずり込んでもらうことが出来た

病院に行っても、車椅子で外来で待っているのが苦しい。たまらず、寝かせてくれと頼んだら処置室のベッドで診察になった。明日も外来があるのだけど来るのが大変だと訴えたら緊急入院させてくれることになった。頼んでは見るものだ。普通は入院が決まってもベッド予約は1週間ほどもかかる。

入院して何をするかと言うと膿胸のドレンだ。胸膜の隙間にチューブを差し込んで膿を抜き出す。ただの胸水ではないからドロッとしていて簡単には出てこない。癒着があってセグメントに分かれていればセグメント毎にやらなければならない。気胸が発生するリスクは極めて高くなる。

先生方も悩んだようで一週間は外科と内科の協議で費やした。外科的には全身麻酔でカテーテルを入れて、癒着を剥ぎながら炎症部分に薬剤を注入するのが効果的だ。しかし内科的には全身麻酔はそのまま目が覚めなくなるという危険を考慮しなければならない。僕の体は何かのきっかけですぐに崩壊するような状態だ。

まずは局部麻酔でチューブを入れて見ることに落ち着いた。意外に多量の膿が出たので、薬剤を注入して炎症を止める事になった。うまく行けばこれの繰り返しで癒着が取れてさらに膿が出せる範囲が広がる。

膿胸は1.5リットルほどの溜まりがあると見積もられているのだが4日間かけて300㏄出せた。すでに効果は出ていて熱が下がり、食べられるようにもなり、こうしてブログの書き込みも出来るようになった。しかし胸膜がきれいになるのはまだまだこの先大変なようだ。しかし実は本当に大変なのは僕ではなく娘の病状だ。僕と同じ日に別の病院に入院したのだが状況は芳しくない。

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蛍

クルーズの情報楽しみに拝見しておりました。
回復に向かわれますよう心よりお祈りしております。
by 蛍 (2018-06-09 21:59) 

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by お名前(必須) (2018-07-02 11:38) 

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