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転倒して骨折 [療養]

肺ガン執行猶予中の身ではあるが、体調は悪くない。さっさと歩けるから杖なんかいらないと言う気分だが、車の足元には杖がある。自宅に戻り、車から降りようとして、ドアを開けたら、この杖の片端が飛び出したらしい。足を引っかけて転倒してしまった。

顔面と左腕をコンクリートの床に、したたかぶつけたようで、メガネが壊れ顔面にも血が出ていた。しかし、痛かったのは左腕のほうだ。しばらく、地面に寝転がったままで、うめいていたが、なんとか立ち上がって家に入ることができた。

夜になっても痛みは取れず、翌朝、整形外科に行ったら、レントゲンを撮られ、左腕の関節が壊れていることがわかった。3か所ほど亀裂が入り、少し隙間が開いている。もともと、リウマチで変形して、動きが悪かったのだが、ステロイドで骨粗鬆症にもなっているに違いない。打った拍子に割れてしまったという感じだ。

普通なら手術するそうだが、僕の体は手術に耐えられる状態ではないから、ギブスで固定して癒着するのを待ちましょうと言うことになった。関節はさらに動きにくくなるらしい。ぶ厚い湿布薬のようものを肩から手首まで貼り付けて、包帯をまく。しばらくすると熱くなってきて、コチコチに固まってしまった。

一か月に及ぶ片手生活が始まったわけだが、人間にはなぜ腕が二本あるのかが、よくわかった。これほどまでに不便とは思わなかったのだ。今も片手で入力しているが、もどかしい遅さだ。それは、まだいい。cntl+alt+f5となるとお手上げだ。食事は片手でも食べられないことはないが、蕎麦をすする時にはおおいに困る。

服の脱ぎ着も問題で、まだ動かすと痛みもあるから、着替えの度に大騒動になる。胸のボタンはもちろんだが、靴下一つにしても片手で履くのは、なかなか出来そうでできない。すっかり、連れ合いに介護されてしまっている。しゃくだが、仕方ない。問題はトイレの時だ。ズボンを引き上げてボタンを留めるのは至難の業だ。男性トイレに来てもらうわけには行かないから、外出先でトイレに行かなくていいようにしなくてはいけない。

それにしても、なぜ、もう少し用心深くしなかったのかが悔やまれる。ギブスをしたままでは、温泉にも浸かれないし、車の運転も出来ない。助手席に座ってさえも、シートベルトに手が届かない。体調は悪くないのに、この夏の計画も全て御破算だ。実に悔しい。9月に予定している太平洋横断航海までにはなんとかギブスが外れると期待したい。
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コメント 4

tati

早く治癒することをお祈り申し上げます。
by tati (2016-07-15 16:45) 

おら

ありがとうございます。もう少し用心していたらと、後悔しきりです。片手生活も難儀ですが、tatiさんの浮腫も手強いですね。
by おら (2016-07-15 23:24) 

とこ爺

大変な災難ですね。ご自由な生活でしょうが、焦らず、完全に治癒するまであまり無理をしないでください。私たちも反面教師にして、気をつけます。お大事に。
by とこ爺 (2016-07-16 08:24) 

おら

そうですよ。病気は仕方のないところがありますが、怪我は用心すれば防げるんです。過信・増長はいけません。
by おら (2016-07-16 09:31) 

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