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多数服薬の悩み [療養]

間質性肺炎と白血病の2つを抱えていると、多数の薬剤に頼らざるを得ない。間質性肺炎にステロイドは欠かせないし、白血病にはロチニブが必須である。これで命を保っているのだから有り難い大事な薬だ。

しかし、こういった薬は副作用を伴う。ステロイドは、骨粗鬆症の原因になるから、ビスフォスフォネート剤が必要になる。前立腺の肥大も促進するからこの薬も飲まなくてはいけない。気管支を保護するためには、日常的にクラリロスマイシンを飲まねばならないし、これだけ薬が多くなると胃の粘膜を保護する薬も必要になる。

薬のための薬ということで、どんどん薬が増えていく。そのうちに、薬同士が副作用を共用することになる。どの薬も最終的には代謝されるので、肝臓と腎臓の負担にはなる。γGTPとクレアチニンは徐々に上がって行かざるを得ない。このあたりは、うまく付き合って、寿命が尽きるまで、決定的な障害の出現を引き伸ばすしかない。

僕の場合、差し当たっての問題は、血糖値のコントロールだ。スロイドとニロチニブが血糖値を押上げ、HbA1Cが7.4にまで上がって来ている。このまま放置すれば糖尿病で失明や透析に進むことになってしまう。血糖値のコントロールに理想的なものは運動であるが、酸素ボンベが必要な身では。さすがにこれは無理だ。このレベルでは食事に気をつけるくらいでは収まらない。

血糖値の薬には多かれ少なかれ、「めまい」の症状が出る。誰にでも出るわけではないのだが、僕の場合は、いくつか試してみたが、必ず出てくる。薬が効いて低血糖になれば、当然めまいが生じるのだけど、それだけではないらしい。DPP-4阻害薬が一番副作用が少ないのだが、それでも出てくる。もちろんグリニド系製剤よりは、はるかにめまいは少ない。少量で済むなら、DPP-4阻害薬でなんとかなりそうだ。

ここでもう一つの大きな問題が出てきた。足の筋肉の痛みだ。大腿筋、ふくらはぎの筋肉痛が3週間以上も続いた。じっと座っていても段々痛みが出てくるので、時々立ち上がらねばならない。立ち上がって歩き出そうとすると激痛が走る。筋痛症とめまいが重なると、ギクッと痛んだ拍子にバランスを崩して転倒することになる。あちこち傷ができてしまった。これだと、いつか頭を打って大変なことになりそうだ。寝ていてもじわりと痛いのだが寝ているしかない。

筋肉の痛みが続く病気というのはあまりない。僕の場合は「リウマチ性多発筋痛症」だろう。前にもこの症状が出たことがあって、悩んだ末に、ステロイドを増量したら、1週間で治った。今回は、それが長引いて、ステロイドの増量にもなかなか反応しない。ステロイドの増量は血糖値を上げる。血糖値をコントロールする薬が大なり小なり、めまいの症状をきたす。めまいの薬は前立腺を肥大させ排尿困難をきたす。まさに悪循環だ。

そんなわけで、八方塞がりの毎日が続いた。しかし、リウマチ症状には山谷がある。4週間目になって、痛みが和らぎ出した。結局、時間が解決してくれるのを待つのが一番だったということだ。しかし、もちろん再発が予想される。それも仕方がないだろう。多くの薬の副作用バランスの合間をかいくぐって生きて行くのが、僕だけでなく、多くの病気を抱えた人の生き延び方になっている。


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