「目まい」が解決 [療養]
目まいがひどかったのだが、それだけでは済まなかった。目まいを防ぐための血行促進在を処方されたのだが効く様子がない。だんだんとひどくなり、何かにつかまらないと立ってもおれなくなる。立ち上がって歩きだすと2,3分後に症状が現れ5分くらい続く。その後も、なにかゆらゆらと揺れており、よろけながらあるくことになるからたまらない。それだけで済まなかったというのは、排尿困難が始まったからだ。トイレをしたいのだが出ないというのは苦痛だ。夜も寝られない。いよいよ僕の人生も終末期になったかと感じた。
なんとかしなくてはならない。なかなか脳神経外科への紹介状を書いてもらえず困ったことは前に書いた。結局、一計を案じ、呼吸器の先生に頭部MRI検査を頼むことにした。予想通り、専門外でも、これは自分の裁量の範囲だから、簡単に了承してもらえた。逆に専門外だから、結果の分析に僕がいろいろ口出ししても鷹揚に対応してもらえる。結論的には、特に異常は見えなかった。恐れていた脳神経関係の病気ではなかったようだ。
これで少し冷静に考えられるようになった。脳神経でないとすると、目まいの原因は一体なんだろう。排尿困難については、飲み始めてすぐに出た症状だから血行促進剤の副作用かもしれないと思えた。これから、思いついて、薬剤師さんに僕が飲んでいる10種類の薬の中で、目まいの副作用があるものがあるかどうかを調べてもらった。ヒットしたのは、血糖値を抑制するインシュリン分泌促進剤だ。そういえば、白血病の薬タシグナが血糖値を押し上げるということで、この薬を飲みだしてからしばらくして目まいを感じるようになった気がする。
調べて見ると必ずしも副作用というわけではなく、薬が効きすぎると低血糖になり、それで目まいが起こるというわけだ。即効性の薬だが、特に薬を飲んだあとで目まいがするというわけでもないので、関連があるかどうかわからないのだが、その場で先生に電話して、服薬を止めてみることにした。はたして、翌日から、目まいはすっかり治まってしまった。僕の場合、血糖値はそれほど高くなかったので、この薬は効き過ぎだったということだ。目まいがなくなれば、目まい止めの薬もいらない。止めたら排尿困難も消えてしまった。
この何週間か悩まされた「目まい」と排尿困難が急になくなると、気が抜けたようになる。歩くのが大変で、一歩一歩踏みしめるように歩いていた。それが、なんの気遣いもなく普通に歩けるのはウソのようだ。これで気がついたのだが、普通、僕らは歩くとき、足の動きなど気にせず、むしろ周りの情景にだけに注意をはらっている。歩くという行為をしながら、なんとなく過ごしている。
息苦しければ、呼吸を意識するが、普段は気にもしない。歯が痛ければ咀嚼を意識するが普段は気にもしない。人は、自分の幸せに気がつかないのだ。
なんとなく過ごせることが、人間にとっていかに幸せなのかがわかる。このブログのタイトルを「なんとなく過ごす日々」としたのは、別段深い考えがあってのことではないのだが、今考えると結構的を得たタイトルだった気がする。
*********追記**********
かなり軽くはなったのだが、完全に解決したわけではなかった。今も、時々めまいが起こるし、どうも平衡感覚がおかしい。つまづいて転ぶこともある。いつもではないし、長くは続かないので日常の問題はない。しかし、転んで大事にならないように用心はいる。体調にもよるようで、例えば風邪気味で熱が出たときなど必ずめまいが出てくるようになった。
なんとかしなくてはならない。なかなか脳神経外科への紹介状を書いてもらえず困ったことは前に書いた。結局、一計を案じ、呼吸器の先生に頭部MRI検査を頼むことにした。予想通り、専門外でも、これは自分の裁量の範囲だから、簡単に了承してもらえた。逆に専門外だから、結果の分析に僕がいろいろ口出ししても鷹揚に対応してもらえる。結論的には、特に異常は見えなかった。恐れていた脳神経関係の病気ではなかったようだ。
これで少し冷静に考えられるようになった。脳神経でないとすると、目まいの原因は一体なんだろう。排尿困難については、飲み始めてすぐに出た症状だから血行促進剤の副作用かもしれないと思えた。これから、思いついて、薬剤師さんに僕が飲んでいる10種類の薬の中で、目まいの副作用があるものがあるかどうかを調べてもらった。ヒットしたのは、血糖値を抑制するインシュリン分泌促進剤だ。そういえば、白血病の薬タシグナが血糖値を押し上げるということで、この薬を飲みだしてからしばらくして目まいを感じるようになった気がする。
調べて見ると必ずしも副作用というわけではなく、薬が効きすぎると低血糖になり、それで目まいが起こるというわけだ。即効性の薬だが、特に薬を飲んだあとで目まいがするというわけでもないので、関連があるかどうかわからないのだが、その場で先生に電話して、服薬を止めてみることにした。はたして、翌日から、目まいはすっかり治まってしまった。僕の場合、血糖値はそれほど高くなかったので、この薬は効き過ぎだったということだ。目まいがなくなれば、目まい止めの薬もいらない。止めたら排尿困難も消えてしまった。
この何週間か悩まされた「目まい」と排尿困難が急になくなると、気が抜けたようになる。歩くのが大変で、一歩一歩踏みしめるように歩いていた。それが、なんの気遣いもなく普通に歩けるのはウソのようだ。これで気がついたのだが、普通、僕らは歩くとき、足の動きなど気にせず、むしろ周りの情景にだけに注意をはらっている。歩くという行為をしながら、なんとなく過ごしている。
息苦しければ、呼吸を意識するが、普段は気にもしない。歯が痛ければ咀嚼を意識するが普段は気にもしない。人は、自分の幸せに気がつかないのだ。
なんとなく過ごせることが、人間にとっていかに幸せなのかがわかる。このブログのタイトルを「なんとなく過ごす日々」としたのは、別段深い考えがあってのことではないのだが、今考えると結構的を得たタイトルだった気がする。
*********追記**********
かなり軽くはなったのだが、完全に解決したわけではなかった。今も、時々めまいが起こるし、どうも平衡感覚がおかしい。つまづいて転ぶこともある。いつもではないし、長くは続かないので日常の問題はない。しかし、転んで大事にならないように用心はいる。体調にもよるようで、例えば風邪気味で熱が出たときなど必ずめまいが出てくるようになった。
2015-07-08 23:16
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はじめまして、ブログ村からこちらにたどり着きました。私は特発生間質性肺炎を発病し先日医師から移植しかないと言われ現実を受け入れられずもがき中です。こちらのブログを読み少し元気をもらいました。ありがとうございました。前向きに過ごされ海外旅行など活動的にされてること尊敬します。
by saku (2015-07-26 17:44)
なんとお返事していいのか、いろいろ考えてしまって、お返事が遅れてしまい、申し訳ありません。深い考えもなく毎日をなんとなく過ごしていますので、えらそうな事は言えません。人間は、もともと余命100年を宣告されています。100年が3年になっても、数字が変わっただけです。余命を楽しく過ごす努力が、誰にとっても人生そのものではないでしょうか。
by kodomo (2015-09-27 19:42)