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紀伊半島一周(6)---白浜温泉と南部梅林 [紀伊半島]

胡座街道から42号線にもどり、最後の宿泊地白浜に向かう、白浜は観光地であり、食事や宿泊に困ることはないだろうと甘く考えたのは失敗だった。旅行というのは、いつでも情報収集に努めなければならない。手抜きすると足元をすくわれる。紀伊半島も南端になるとe-mobileも苦しく、なかなかつながらないのでつい、いい加減になってしまった。

勝浦のホテルは安くて快適だったので、適当に検索して安そうな「ホテルシラハマ」を予約したが、駅前に近い古びた民宿のような所だった。8畳の和室は薄暗く、3階まで階段を登らされる。風呂は地階にあり、これまた上り下りが大変だ。布団は勝手に敷けというが、押入れには煎餅布団が二枚しかなく、これでは寝るにも背中が痛い。3階にしか部屋がないのかと交渉したが「他に空いた部屋はない」との返事だ。しかし、入り口には我々以外の靴は無い。シーズンオフに満室になるはずがないのだ。

どうもここは、老齢の夫婦が手抜き営業しているようだ。一週間に一回、外注で掃除が入り、少ない旅客を順次部屋に入れるだけの営業のようだ。だから空き部屋も掃除されていないから使えないのだろう。廊下も埃がたまっている。もう少し調べれば、簡保の宿とかもあって、安い料金で快適に泊まれたのだ。

観光地とはしたたかな所だ。もう一つ失敗があった。白浜の名所三段壁を見ようとナビを頼りにちかづいたら、大きな看板で「三段壁駐車場」とある。そこに入ったらみやげ物屋で有料だと言う。仕方なく駐車料金を払って見物することにした。ところが、三段壁はそこからまたしばらく歩き、近くには空き地があって車も停められるのであった。

三段壁も千畳敷も美しい絵葉書的な景観で、さすがは観光地の名所だとは思ったが、何しろ海風は寒い。見物もそこそこに引き上げてしまった。三日間ごちそうをたらふく食ったので胃ももたれ気味だったので、夕食も軽くしようと思った。駅前の道を歩いたのだが、どこも休みが多い。結局、ラーメン屋を見つけての夕食となった。和歌山ラーメンは醤油ベースのとんこつ、白浜ラーメンは魚スープの塩味だった。

翌日は、南部に立ち寄り梅林を見てから、帰路につくことにした。南部まで行ったのだが、梅林は山に広がって存在する。なので、ナビは山の真ん中を目指すことになってしまったらしい。細い道に入り込み、行き止まりになってしまう。ナビの画面に道が出ないのだから仕方が無い。ナビは道として登録されている所しか認識しないのだ。

「車で行く梅林コース」と言う看板があった。これこれと思いその方向に行くと、細い道が急斜面を登って行く。看板には「マイクロバスは通れません」と注意書きがあったが、本当に細い。どんどん山を登って行き、登ると共にあたりが梅ノ木だらけになってきた。どうも、梅摘みの軽トラのための作業道らしい。右は崖、左は側溝だから運転するほうは梅の花どころではない。

とうとう山の頂上まで来た。見渡すと周りの山々も全部梅ノ木でできている。水戸の梅林とはまったく規模が違う。梅の香りも良いし運転の事さえなければ楽しめるコースだ。この道は結構長かった。二山くらい越えてやっと普通の道に出た。

これで、観光は終わりだ。4泊5日の楽しい旅だった。今日は夜までかかって、筑波まで走る。阪和道から名阪国道、そして東名、首都高、常磐道だ。こういった旅を楽しめる健康状態を感謝して筆を置く。


旅に出て、楽しむ余裕を感謝して、帰路の夜道のハンドルを執る
紀伊半島一周 終わり
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